ディテールアップ編05
ディテールアップ編最終回です。
疎と密のバランスに気をつけてディテールを配置していきましょう。
それと、そのロボットのキャラクター性や世界観にあったディテーリング、デコレートをするように気をつけましょう。


図1
■胸パーツのディテール

胸には戦車に必ず付いているスモークティスチャージャー(胸側面の3連の筒状のパーツ)を付けました。戦車の記号を取り入れることにより、ミリタリーロボっぽい雰囲気を演出します。

腕の付け根にあたる部分には、ジョイントパーツを配置しました。
パーツを動かしたときにチラッと見えるジョイントパーツは、リアリティを与えるのに効果的です。

戦車の記号として、リベットとフックも各所に配置しています。うるさくなり過ぎないように注意しました。

図2
■腕パーツのディテール

前腕の背面が、平板で単調だったので増加装甲風に、もう一段装甲を追加しリベットを打ちました。もう一段装甲を追加する方法は、フォルムを変えずに単調さを消す方法として使えます。

やはり単調さを消すために、肘関節下付近にデザイン的に3つリベットを打ちました。

図3


図4
■腰パーツのディテール

当サイトのオリロボシリーズである「STRONG ARMS」のロボット達は、腰にエンジン、または発電機が配置されているという設定です。
排気のためのマフラー(側面の筒状パーツ)と、吸気、廃熱のためのスリット状のディテール(下部の四角いパーツ)を追加しました。
発電機は適宜調整が必要でしょうから、アクセスハッチも追加しました。
メカニズムを想像してディテールアップしていくことも、リアリティを増すために大切です。

戦車に付いている牽引用のフックを前後に配置しました。
動けなくなったロボや戦車を、このフックとワイヤーを使い回収するのでしょう。

図5
■脚パーツのディテール

つま先の形状を、ラフスケッチで描いた四角い形状から、丸い形状に変更しました。脚は全体的に角張ったパーツが多かったので、アクセントとして丸い形状にしてみました。(結果、あまり印象が変わりませんでしたが…。)

膝ジョイントは、他の装甲より作り込みました。他のパーツよりも作り込んでアクセントとしています。他のパーツも膝ジョイントと同じ密度のディテーリングをしていると、まったく効果が出ないでしょう。
筆者はロボのディテールアップは、疎と密のバランスが肝心だと考えます。

図6
■モデリング終了 前面

これでディテールアップも終わり、ロボ本体のモデリングが終了しました。

ここまでのモデルデータをデータ配布ページにて配布しています。
よろしければダウンロードしてみてください。

筋彫りや、識別マーク、注意書きなどのディテールは、次回の表面素材編で解説していきます。

図7
■モデリング終了 背面

余談ですが、全高4.4mの機体に、窮屈ながらちゃんと胸パーツ部分にコクピットが入るスペースを確保しています。スコープドッグ並に狭く、戦車の操縦手みたいに寝そべる感じの姿勢になりますが。
ホントに乗ったらすごく乗り心地悪いだろうなぁ…。




次はこのモデルに表面素材を設定していきます。

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