 図1 |
■テクスチャを描こう
ロボットに限らず3DCG製作では、テクスチャは最重要項目です。
テクスチャの出来不出来で、その作品の出来不出来が決まると言っても過言ではありません。
ここは気合を入れて行きましょう。手間をかけた分、見栄えがするロボになるはずです。
ここでは例として、腿パーツに表面素材を設定していきます。 |

図2
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■ガイドを作る
ShadeでXYZのいずれかの方向から、正確にテクスチャを張りたい場合、ガイドを作る必要があります。
テクスチャを張りたいパーツを囲むように長方形を描きます。
(ここでは側面方向から腿パーツを囲むように長方形を描いています。)
それをスクリーンショットで撮り、画像編集ソフトに持っていきます。(ここではPhotshopを使用)
ガイド ギリギリにトリミングしてやり、必要に応じて解像度を変更します。
これでガイドは完成です。 |

図3

図4
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■まずは本体色
ガイドのレイヤーの描画モードを「乗算」にし、その下にレイヤーを1つ作り、ベースの画像を作っていきます。
ここでは本体色で塗りつぶし、その上に鉄板の写真素材を薄っすら貼り付けました。
(鉄板の写真素材は「ダウンロード」のページにあります。よろしければ使ってください。) |

図5
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■エッジに汚し、リベットに錆色
エッジに薄くエアブラシを吹き、エッジの汚れを表現します。
模型で言う「シャドー吹き」というやつです。
なんでも「面を視覚的に膨張させる効果」があるそうですが、単純に面の間を持たせるために描いています。
リベット穴に錆を描きます。そして、下方向(重力方向)に錆色を伸ばしていきます。
これは雨ダレによる錆の流れを表現しています。
第二次世界大戦中の戦車の写真などを見ると、こんな風に錆が雨で流れたようになっていることがあります。
あと重機も錆が浮き出て雨で下方向に錆が垂れていることがよくありますので、重機を見る機会があれば是非観察してみましょう。 |

図6

図7 |
■傷も立体感を意識して
戦闘や行軍中に出来た傷を描きます。
塗装が剥げて、地の色が見えた感じに描いていきます。
模型で言うところの「チッピング」や「ハゲチョロ」です。
塗装膜にも厚みがあるはずですので、完全にオーバースケールですが、塗膜の厚みも表現(欠けの厚みにあたる部分に、光源を意識して明るい部分と暗い部分を描く)して情報量を増やしゴージャスに見せています。(図7) |

図8

図9 |
■文字やライン
文字やラインを描き、その描いた文字やラインも剥げたように消しゴムツールで消していきました。(図9)
文字やラインの配置やデザインは、実在の戦車や戦闘機のマーキングが参考になるでしょう。
ネットや書籍を見て参考にしながら描いていきましょう。 |

図10 |
■腿側面テクスチャ完成
これでテクスチャが出来ました。
次はモデルに貼って行きます。 |